SSL Sigma
2013年 05月 08日
久しぶりに登場してみました!
今回気になる機材はSSL Sigmaです。
SSLが出してきたDAWユーザー向けのサミングミキサーです。
プロのレコーディング環境でもProTools内で作成した楽曲を一度SSL卓に通す事で
アナログの太さや、デジタル飽和を防ぐ等を行っている訳です。
そんなSSL信者にとってはたまらない機能をつけたのがSSL Sigmaなんです。
なにが素晴らしいか、それはProTools内で書いたフェーダーオートメーションを
Sigma内に反映させることが出来るのです。
通常なら一度ステム化したトラック等をオートメーション無しの状態で外部卓に送り、
それをProToolsに戻します。
これだとまた改めてオートメーションを書くか、トラックを複製する等して対応する
しかありませんでした。
しかし、SigmaはProToolsのミキサーからプリ経由で外部に出す事で、ProTools内の
ミキサーのフェーダーを通らないサウンドを取り出せます。
そしてSigma内の内部ミキサーにProToolsで書いたオートメーションを反映させること
でSSLのアナログ卓でミックスしているの同じサウンドをProToolsに戻す事が可能になる
のです。
要はAnalogue Workstation System AWS948の「A-FADA」機能を搭載した
サミングミキサーなのです。
通常の自宅にAWS948を置くのはまず無理ですし、買うなんてもってのほかです。
Sigmaはだいたい4,500ドル前後との事ですのでAWS948を買うよりは
だいぶ現実的ですし、サイズ的にも2Uですから導入出来る方もいるはずです。
Sigmaが今後の宅録環境に新たな風を呼び込んでくれるでしょうか?
by zest-zest
| 2013-05-08 00:18
| DAI 機材コラム